
プログラミングの世界において「関数」は、処理をひとまとめにして再利用するための大切な仕組みです。
たとえば何度も同じような処理を繰り返す場合、その処理を関数として定義しておけば、必要なときに何度でも呼び出すことができます。
これによりコードはシンプルになり、読みやすさや保守性も大きく向上します。
この章では、PHPにおける関数の使い方について学んでいきます。
PHPがあらかじめ用意している「ビルトイン関数」の活用から、自分で関数を作る方法、引数の使い方、戻り値の利用、関数の型指定、無名関数やアロー関数、変数のスコープに至るまで、段階的に理解を深めていきます。
初心者でも一歩ずつ理解できるように構成していますので、焦らず取り組んでいきましょう。
PHP関数の使い方と応用|基本構文からスコープまで
Lesson3-1. ビルトイン関数を使おう
PHPにはあらかじめ組み込まれている便利な関数が多数あります。
このページでは文字列操作や出力確認に使えるfgets()
、trim()
、var_dump()
などの基本的なビルトイン関数の使い方を学びます。

Lesson3-2. 関数の基本を理解しよう
ここでは関数の定義と呼び出しの基本を学びます。
自分で関数を作ることで、処理を整理し、プログラムの見通しを良くすることができます。

Lesson3-3. 関数の戻り値を理解しよう
関数が処理の結果を「戻す」仕組みである戻り値について解説します。
数値や文字列の加工結果を返すことで、関数の応用範囲が広がります。

Lesson3-4. デフォルト引数とキーワード引数を理解しよう
引数に初期値を設定する「デフォルト引数」や、順序に依存せず値を渡せる「キーワード引数」について学びます。
関数の柔軟な設計が可能になります。

Lesson3-5. 関数の型付けを理解しよう
引数や戻り値に型を指定することで、バグを防ぎ、コードの信頼性を高める方法を学びます。
ユニオン型やNullable型についても取り上げます。

Lesson3-6. 無名関数とアロー関数を理解しよう
関数に名前を付けずに変数に代入できる「無名関数」や、より簡潔な記法で書ける「アロー関数」について、実例を交えて学習します。

Lesson3-7. スコープを理解しよう
変数には使える範囲(スコープ)があります。
関数の中と外で変数の扱いが異なる点を理解し、ローカルスコープとグローバルスコープを区別できるようになりましょう。

確認問題:簡単なゲームを作ろう
ここまでの学習を活かして、簡単なゲームを作成してみます。
関数を活用しながら、実際のプログラムを完成させる実践的な演習です。



PHP関数編のまとめ
この章では、PHPにおける「関数」の基本から応用まで、幅広い内容を学習しました。
ビルトイン関数の使い方、自作関数の作成、戻り値や引数の使い方、型付け、無名関数、スコープの理解といった、関数を効果的に活用するための技術を一通り習得できたはずです。
関数は、効率的かつメンテナンスしやすいプログラムを書くための強力な道具です。
今回学んだ内容をしっかりと身につけ、日々の学習や開発に活かしてください。次章では「データ構造」に進み、配列や連想配列の扱い方を学びます。