
プログラムを動かす上で「制御構造」は欠かせない要素です。
制御構造とは、ある条件に応じて処理を分岐させたり、特定の処理を繰り返したりするための仕組みのことを指します。
PHPでは「if文」や「switch文」などの分岐処理、「for文」や「while文」などの繰り返し処理、さらに「break」や「continue」などのループ制御命令、そしてエラーメッセージや例外処理といった機能を使って、柔軟なプログラムを組み立てることができます。
この章では初心者でも無理なく理解できるよう、各構文を具体的な使用例と共に紹介していきます。
これらの構文をしっかりとマスターすることで、より実践的なプログラミングスキルを身につけることができるでしょう。
PHP制御構造の学習内容一覧

Lesson2-1. 比較演算子と論理演算子を理解しよう
条件を判定するために使用される演算子について学びます。
数値の大小を比較したり、複数の条件を組み合わせたりする方法が分かります。

Lesson2-2. if文による分岐処理を理解しよう
プログラムの実行条件を設定する最も基本的な制御構文です。
if文に加えて、else文やelse if文の使い方も一緒に学びます。

Lesson2-3. 条件演算子を使いこなそう
1行で簡潔に条件分岐を記述できる三項演算子(条件演算子)を学びます。
可読性や使いどころにも注意しながら学習します。

Lesson2-4. switch文による分岐処理を理解しよう
複数の条件に対して異なる処理を行いたいときに便利なswitch文の書き方と活用例、注意点について解説します。

Lesson2-5. for文による繰り返し処理
指定した回数だけ処理を繰り返すときに使うfor文の基本構文と応用例を紹介します。
ネストしたループ処理にも触れます。

Lesson2-6. while文による繰り返し処理を理解しよう
条件が成立している間処理を繰り返すwhile文と、最低1回は処理が実行されるdo-while文の違いと使い分け方を学びます。

Lesson2-7. 繰り返しを制御しよう
ループ処理の途中で終了したり、次の処理へスキップしたりするための「break」と「continue」の使い方を解説します。

Lesson2-8. エラーメッセージを読めるようになろう
PHPが出力するエラーメッセージを読み解くことで、プログラムの不具合を素早く特定・修正する方法を学びます。

Lesson2-9. 例外処理を理解しよう
プログラムの実行中に発生する予期せぬエラーを適切に処理するために、例外処理の仕組み(try-catch構文)を解説します。

確認問題:PHPでゲームを作ろう
これまでに学んだ制御構造を使って、簡単なゲームを作成します。実践的な問題を通じて理解を深めましょう。



PHP制御構造編のまとめ
この章では条件分岐や繰り返しといったPHPにおける「制御構造」の基本から応用までを学びました。
if文・switch文などの分岐処理、for文・while文などのループ処理、そして例外処理といった構文を活用することで、プログラムの流れを柔軟にコントロールできるようになります。
これらの構文をしっかりと身につけておくことで、より実用的で堅牢なPHPアプリケーションを作成する力が育ちます。
次の章では「関数」について学び、プログラムをより効率的に構成する方法を探っていきましょう。